- 2008年3月 3日 21:14
- Ich stelle mich vor(ヒトミツヨシの出来かた)
中三時の吹奏楽部の夏合宿に現れた先生は合符先生(仮名)。同じ岡山県内の某高校で、音楽科の非常勤講師としてこの年から着任された方でした。まず音に圧倒され、パラパラ動く指に圧倒され、持ってる楽器に圧倒され(当時Buffet社製の最高機種だったPrestige)パート練習を見て貰えばみんなの音が変わる…そう、僕がピアノでもてなかった存在「ヒーロー」にその時合符先生が思えました。そこから僕は合宿中どれだけ合符先生を質問攻めにしたかわかりません。
おそらく合符先生は「何だコイツ?」と思われたのではないかと想像しますが、僕の質問には色々と親切に答えてくださいました。そして、冗談か本気か「お前の音は結構好きだ」みたいな事を言ってくださり、それに良くも悪くものぼせ上がり、クラリネットに対して少し気持ちが傾き始めたのでした。その後、K学園の吹奏楽部に合符先生は頻繁に現れるようになり、クラリネットパートのみならず、沢山の指導を受けるようになりました。
高校二年、学校の授業の関連で「音楽選択者発表会」と言うのがあって、その出し物で僕は生まれて初めてピアノの伴奏でクラリネットを演奏する事に決め、その準備のために、間もなく郷里の鳥取に帰られてしまうことになっていた合符先生にレッスンをしていただく事にし、お願いすると快諾してくださいました。その頃僕は変な奏法の研究(?)をした後遺症で、まともに吹けない状態になってしまっていましたが、とにかくそれを正しい方向に持っていくための手段や、僕が取り組む事にしていた曲について色々と教えてくださいました。そのおかげで、またある程度普通に楽器も吹けるようになり、選択者発表会でも、初ソロとしては結構な出来の演奏を披露することができました。
そうして、僕は高校生活最後の年に向かい合符先生は鳥取に帰られ、幼稚園の(音楽科の)先生にと転進されました。しかしこの時はまだ、これからもっともっと関わりが深く、そして今でも連絡を取り合う関係となるなどとは夢にも思いませんでした。
(つづく)
これはまた別の時。
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